2017年3月26日日曜日

花の器

3月も下旬、すっかり春めいてきましたねー。朝の散歩中に雑木林の脇などを抜けるとモワッと沢庵の臭いがしてきます。なんの木かわかりませんが、その花の臭いだと思うのです。山育ちの私はこの臭いを嗅ぐとアー春が来たな〜と気持ちがワクワクしてしまうのです。先日その散歩の途中にフキノトウを見つけたので、摘んで帰っててんぷらにして食べました。ざくりと一口食べると口中に春の香りが広がり、全身の細胞が目覚めるようです。「あー、美味い。」思わず声が出ます。冬眠から目覚めたクマが初めて口にするのがフキノトウだそうです。さもありなん、身体中が新しい季節の訪れを喜んでいるかのようです。春だ春だと言いながら白ワインがすすんでしまう夕べなのでした。
このように散歩のときは食材も調達してくるのですが、花もちょくちょく摘んできます。花の名前などわからないのですが、綺麗だなと思ったら持ち帰り花入に投げ込んでは楽しんでいます。このようなとき一輪挿しというのは便利なものです。花を生けるというほど構えなくても暮らしのなかに自然の美しさを持ち込むことができます。これもまた日常の器と言へるでしょう。このところ 砧の花入を作り、自分でもよく使っています。以前からイメージはあったのですがやっと技術が追いついたと言ったところです。個性的な形なのですが生けるものを選ばないオールマイティーな花器だと思っています。秋にはススキ、冬には水仙など背の高いものにはもちろん、南天や椿などを先端にちょんと生けても絵になると自画自賛しております。ご興味のあるかたぜひお試しください。それにしても春ですね〜。花もいいですけど私は庭に生えてるタラの芽やウドも楽しみで仕方ないのです。早く大きくなーれ。 
にょきにょきと並ぶ砧の花入
3月18日より2ヶ月に渡り静岡・クレマチスの丘・うつわ茶房keyakiにて「うつわを愛する」出版記念展に出品しております。とても気持ちのいいところです。ドライブがてらにでもお越しいただければと思います。





我が家でいち早く花を咲かせたのはサクランボ。早速ミツバチが働いています。でも1匹だけ。他のやつらはまだ寝ているのでしょうか・・

元気に咲くサクランボの花。今年も沢山実をつけそうです。

年末に飾ったセンリョウ。クリスマスカラーですね。